一緒にダンスを踊るように

昨夜ラジオを聴いていたら、元NHKアナウンサーの山根基世さんが出ていた。

20世紀の世界を描いたテレビドキュメンタリー「映像の世紀」のナレーションをはじめ、山根さんの語りは、抑制的で、凛としていて、とても好きなのだが、彼女はまた、インタビューの名手でもある。

山根さんが昨日語っていたインタビュー論。

「インタビューに臨む前には、可能な限り相手のことを調べていく。しかし、いざ、インタビューの時間になったら、下調べしたことから、いかに自由になるかが大事」

「相手から話を引き出そうとしてはいけない。インタビューをしている「今その時」という時間、「共に生きている」ととらえ、向き合いたい。それは、相手に寄り添うことだ。相手の人が「空に昇りたい」といえば、一緒についていく。一緒にダンスを踊るような気持ちで」

先達の言葉に、思い当たることは、いくつもあった。
「一緒にダンスを踊るように」
そんなインタビューを、心がけたい。